葛根湯(今日堂薬局で購入できる漢方薬 03)
かぜのひきはじめ・肩こり・首筋のこわばりに広く使われる漢方薬
葛根湯とはどんな薬?
葛根湯は、日本で最も有名と言える漢方薬ですね。その働きは、「体に入ってくる『寒さ(風邪の引き始め)』を、体を温めて汗と一緒に追い出す薬」です。
中国の漢の時代(約1800年前)の医学書『傷寒論(しょうかんろん)』に載っている歴史ある漢方薬です。
メインとなる生薬「葛根(クズの根=葛餅の原料)」から名前がついています。
体を温めて発汗を促す働きがあるため、風邪の引き始めに飲む薬として広く知られていますが、実は「筋肉のこわばりをほぐす」という特徴も持っています。
こんな症状・お悩みに向いています
「風邪の初期」と「首や肩の痛み・こり」に対してよく用いられます。
- 風邪の初期症状: ゾクゾクする寒気(悪寒)、発熱、頭痛、鼻風邪、初期のだるさ
- 筋肉のトラブル: 肩こり、首筋のつっぱり・こり、筋肉痛、神経痛
体力が普通~比較的ある方(風邪の引き始めでまだ元気が失われていない人)で、汗をかいていない状態のときに向いています。服用開始が早いほど効果が出やすく、比較的速やかに症状改善を感じやすいです。特に「ゾクッと寒気がした直後」に最も効果を発揮します。
風邪でも症状が悪化してすでに汗をかき体力が低下していている人や、胃腸が弱い人は向かないことがあります。そういう人が飲むと、体を温め発汗させる作用などが負担となり体力を消耗しすぎてしまったり、胃もたれを起こしたりすることがあります。
どういう風に効くの?(構成生薬)
葛根湯は以下の7つの生薬(葛根、麻黄、桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草)から構成されており、これらが連携して体に働きかけます。
- 体を温める: 麻黄や桂皮などが血管を広げて血流を促し、体表面を温めます。これにより「あえて汗をかかせる」ことで、体内に侵入しようとする風邪のウイルスを外へ追い出します。
- 筋肉の緊張を解く: 主成分である葛根(クズの根)や芍薬には、こわばった筋肉をゆるめて痛みを和らげる働きがあります。これが肩こりや首の張りに効く理由です。
- 眠くならない: 葛根湯には総合感冒薬のように眠くなる成分は入っていません。逆に「麻黄(マオウ)」という交感神経を刺激する(体をシャキッとさせる)生薬が入っています。なのでカフェインを同時に取ると動悸や不眠、胃の不快感が出ることがあります。
効能・効果
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
葛根湯は生薬の特性を生かした漢方薬ですので、あなたの体質や症状を考えて正しく服用することが大切です。
あなたの病気を早く治すため、お薬の服用に際しては、ぜひ今日堂薬局でよくご相談ください。

